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貧しい娘には病に倒れた母のために薬を買うお金はありませんでした。鬼子母神に願をかけて百日目、疲れてうとうとしていると蝶が現れ、周りを見渡してごらんという。ススキが揺れているだけです。このススキを丸めて作ってごらん。ススキを束ねて人形のようにするとかわいいミミズクができました。これはきっと鬼子母神さまの化身だと、これを見た人々は驚きました。そして評判は広がり、人々はこぞってミミズクを買い求め、娘は薬を買うことができたのです。
 こうしてすすきみみずくは、雑司ヶ谷鬼子母神の名物になりました。

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かつて鬼子母神には千人の子どもがいました。しかし乱暴な神様で、人間の子を次々と食べてしまいます。困ったお釈迦様は、鬼子母神の末っ子を隠してしまいました。狂乱して探しますが一週間たっても見つかりません。そこでお釈迦様はこの子を返しました。千人の子のうち、たった一人消えてもどんなにつらいかわかったであろう。ましてや人間の子がいなくなったら親はどんなにつらかろう。鬼子母神は悔い改め、子どもを大切にするようになったというのです。

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法明寺山門。鬼子母神堂は法明寺の飛び地にある。
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by yumehonclub | 2014-05-14 16:00 | Comments(0)

早稲田は田んぼだった?

太田道灌が鷹狩りの際、雨にあい、農家の娘に蓑(みの)を借りようとしたとき、山吹のひと枝を差し出されたという。後拾遺集の歌「七重八重花は咲けども山吹のみの一つだに無きぞ悲しき」にかけたものだと教えられた道灌がその後和歌の勉強に励んだという。

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桜の名所目黒川界隈、早稲田はかつて稲田と茗荷畑が広がる田園地帯であった。
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水稲荷神社にはいまでも神田に稲の苗を奉納する風習がある。
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甘泉園は湧き水がおいしいとされたところ、清水家の江戸下屋敷だった。
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明治15年大隈重信が東京専門学校を創立。明治35年に早稲田大学と称し飛躍をとげる。関東大震災、東京大空襲をへて大きく変貌。学生の街としてよみがえる。

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テーノー大学の方はこちらをバカダ大学と呼ぶことがあるそうです。学生ってやっぱりたのしいですね。
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by yumehonclub | 2014-05-09 18:56 | Comments(0)

向島百花園

今ある東京の庭園の多くは江戸時代、大名の江戸屋敷につくられた庭園が残っているもの、または明治期の財閥などの屋敷跡です。六義園は柳沢吉保、浜離宮は徳川将軍家、芝離宮は紀州徳川家、小石川後楽園は水戸徳川家、清澄庭園は紀伊国屋文左衛門、下総国関宿の城主久世大和守などです。その後、六義園、清澄庭園は岩崎弥太郎が所有、東京市に寄贈など、多くの変遷を経て一般に開放されるようになりました。
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なかでユニークなのが向島百花園。いわば民間人が同好の志を集めてつくってしまったのです。時は文化・文政期、骨董商の佐原鞠塢(さはらきくう)が文人墨客の協力を得て、梅園をつくりました。その後、萩、ススキなど日本、中国の古典に詠まれた植物を集め、百花園としました。

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これは芭蕉の句碑。
春の七草、虫聞き、月見、句会など様々な催しが行われてきました。

秋には秋の七草といって萩やすすきなど比較的地味な花や草などをめでる習慣があるのは、おそらく平安の昔からだろうが、それらの草木を一カ所に集めると、見ようによってはただの草木のはびこる手入れの悪い庭になってしまうのではないだろうか。ここにあらためて風雅を感じ、月をめで、虫の声をたのしむ余裕はどこからくるのか。江戸時代に愛好家たちが集まってそうした庭をつくった。向島百花園に行ってみた。園外は普通の家並み。一歩はいると武家屋敷の庭園でなく、寺院の庭園でもない、どこかなつかしい風景が広がる。見慣れた木々、梅とか萩とかすすきとか。今の時代ならたしかにかえって珍しい風景かもしれない。だが、はてな、これは江戸時代につくられたというではないか。江戸時代にすでにこうした自然が珍しいということがあったのだろうか。いわゆる文人墨客が望んだことははたしてなんだったのだろうか。たくさんの句碑が並ぶ。芭蕉の署名がはせをだというのも初めて知った。見上げるとスカイツリーが木々の間から大きく見えた。
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都会化した現代ならともかく、江戸時代、ススキや萩とかはその辺にいくらでもあった気がするのですが、これを集めて愛でる心を改めて余裕のある暮らしではないかと驚き、羨ましく思います。
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春もややけしきととのう月と梅 芭蕉
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by yumehonclub | 2014-05-08 16:55 | Comments(0)

棒手振り(ぼてふり)

棒手振りとは、天秤棒をかついで前後に荷をつるし、魚介・野菜などを歩いて売りさばくこと。「あっさりー・しんじみー」「とーふぃー・とーふぃー」(アサリ・シジミ・豆腐)などと呼び声をあげて売っていた。狭いところや足場の悪いところでは大八車などより効率がよかったのかもしれない。とはいえ重労働だし、狭い範囲でしか売れないので明治以降はすたれたという。

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これは手ぬぐいを売っているのだろうか。柄がよく見えるように吊るしている。
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二八そばは食器や照明も組み込んだもの、一杯二八16文だという。移動は可能だけれどあまり動かなかったかもしれない。しかし縁日や花火の会場に持っていけばおおいにかせげるわけだ。江戸の縁日暦を見ると一年中、どこかの寺社が縁日だ。移動販売は現代のアイデアではない。
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「おかみさん、今日はいいのがあるよ、どうだい」「それじゃ、おいてってちょうだい」「まいどー」一心太助が出てきそうな、そんな時代でした。
(江戸深川資料館)
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by yumehonclub | 2014-05-08 12:17 | Comments(0)

芭蕉と風景

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芭蕉は一時期、隅田川と小名木川の交わるところに庵を構えていた。芭蕉庵からの眺めはおそらくこうした風景であった。もちろんビルはなく橋もない。海風がここちよくあるいは激しく打ちつけるところだ。やがてここから舟に乗り、千住にわたり、奥の細道に旅立つ。
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by yumehonclub | 2014-05-07 14:48 | Comments(0)

深川不動と富岡八幡宮

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深川不動尊は元禄の頃、成田山新勝寺の出開帳が行われたのが始まり。徳川家光の母・桂昌院も参拝するなどにぎわったという。
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本堂の奥には1万ものクリスタル五輪塔があたかもアートのようにきらめく。

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富岡八幡宮では、ダイヤモンド23個、金21kg、ルビー2000個など宝石をちりばめた4.5トンの一の宮神輿をはじめ、50基の神輿がそろう8月の本祭り。見る人は担ぎ手に水をかける水かけ祭りだ。広い境内も人で埋め尽くされる。

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50歳をすぎてから測量技術を学び全国の測量をして日本地図をつくった伊能忠敬はここで安全祈願をしている。距離を測る手引き車と三角測量だけで、まるで衛星写真でも見たのではないかと思われる正確さで海岸線や山を測定した。

樺太を探検して、多くの未知の民族に接し、樺太が島であることを確かめた間宮林蔵も伊能忠敬に測量技術を学んだ。
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間宮林蔵の墓は江東区平野2丁目にある。
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by yumehonclub | 2014-05-07 14:32 | Comments(0)

四国遍路

道しるべ
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1番霊山寺(りょうぜんじ)から
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9番法輪寺
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いい陽気です
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山道をのぼって街を見下ろし思いっきり梵鐘をつく。12番焼山寺(しょうさんじ)
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25番津照寺(しんしょうじ)
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すべての煩悩が消えていく。22番平等寺
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そんなわけない。まだまだ修行がたらんのよ。20番鶴林寺
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by yumehonclub | 2014-05-02 12:05 | Comments(0)