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湯島聖堂で博覧会

 湯島聖堂は江戸時代、幕府直轄の昌平坂学問所として儒学教育で有名でしたが、明治になって東京師範学校、東京女子師範学校が設置され、それぞれ後の筑波大学、お茶の水女子大学に発展していきました。
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 1872(明治5)年3月10日、湯島聖堂大成殿で文部省による最初の博覧会が開かれました。翌年のウィーン万博の準備をかねて全国から物品を集めています。庭の中央にはガラスケースに入った名古屋城の金の鯱、室内と回廊には御物をはじめ多数の文化財、剥製、標本などが展示されて、連日見物人が殺到、会期を延長、15万人が訪れたといいます。
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 1873(明治6)年、ウィーン万国博覧会が開催されました。日本会場には、陶器・七宝・漆器・織物などの伝統的工芸品や巨大物品として金の鯱、鎌倉大仏の紙の張抜、谷中天王寺五重塔雛形も展示されました。さらに、神社を配した日本庭園を造成し、折からの日本ブームによって入場者の好評を博したと伝えられます。(東京博物館の歴史より)


湯島聖堂で博覧会_c0326000_12171479.jpg 湯島聖堂とニコライ堂、二つの聖堂を結ぶ橋の名は聖橋(ひじりばし)と名づけられた。
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 ニコライ堂 1891(明治24)年ジョサイア・コンドルが設計したというビザンティン様式の教会建築。日本正教会大聖堂(ギリシャ正教)。第2次大戦中ユダヤ人の救出に尽力した杉原千畝は正教徒だったという。
by yumehonclub | 2015-02-09 12:26

江戸散歩

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